30年前のグランドピアノの買取相場は、20万円~30万円ほど。アップライトピアノの買取相場は、5万円~10万円ほどです。
ピアノの買取相場は、年式が新しいものほど高くなります。しかし、30年前のピアノでも条件によっては思っているより高額で買取してもらえる可能性が。
ピアノの買取価格は、メーカー・品番によって異なります。高価買取になる可能性が高いピアノは、人気のメーカーやモデルです。30年前のピアノのメーカー別買取相場を調査しました。
ヤマハのグランドピアノで、1990年代末から2010年以前まで生産されていた「Cシリーズ」は、40万~80万円ほどが期待できます。
アップライトピアノは、90年代終盤より発売された「YUシリーズ」の場合だと10万円~20万円ほどが目安です。
カワイのグランドピアノは、1990年代の限定モデル「NXシリーズ」が30万円~40万円ほど。かつての主力モデルだった「KGシリーズ」は10万円~20万円ほどが相場です。
アップライトピアノは、1980年代に発売された「BSシリーズ」が2万円ほど。また、別系統の「KSシリーズ」も、ほぼ似たような価格相場になっています。
ピアノは、機種名と製造番号によって買取査定額が異なります。それぞれ確認する場所が異なるため、確認しておきましょう。
グランドピアノは、ピアノの上部にある蓋の部分を開けて譜面台を外したフレームの中央や右側に記載されています。また、アップライトピアノは蓋を開けると確認することが可能です。
古いピアノの買取査定額が安くなる理由は、ピアノ本体が劣化するからです。木材が劣化するだけでなく、ピアノの中に設置されている弦が錆びていたり、緩んでいたり、弦を叩くハンマーがすり減っていたり、鍵盤に割れが生じていたりする場合があります。
このままの状態で売り出すわけにはいかないため、買取業者のほうで整備・修繕を行うことになります。元の状態がよければ査定額から差し引かれる整備費用が安くなるので、同じピアノでも状態によっては高く買い取られる場合もあるのです。
30年前のピアノをより高く買取ってもらうためのコツを紹介します。まずは、ピアノのメンテナンスをすることです。ピアノは、使用していなくてもホコリや湿気などの影響を受けて劣化してしまうことがあるため、ピアノの表面や鍵盤を日頃からメンテナンスしておくようにしましょう。
また、ピアノは時期によって買取相場が変動します。ピアノの需要が高まる時期はある程度決まっていて、例えばクリスマスに合わせた11月中旬~12月中旬や、新年度の少し前の2月中旬~3月中旬頃などがその時期です。ピアノが高く売れる時期に合わせて売り出すようにしましょう。
付属品が揃っているか確認しておくことも大切です。説明書や保証書、ピアノのトップカバーや鍵盤カバー、椅子などが揃っていると査定価格が高くなる可能性があります。
ピアノの整備・補修は難易度が高く、素人では無理がある作業です。また依頼すると買取金額より高くなる可能性があるので、買取に出す前に外装の手入れだけでも行うとよいでしょう。
外装面だけなら誰でもキレイにすることが可能です。固く絞った濡れタオルなどで優しく拭き取り、水拭き後に柔らかい布で拭き取りましょう。乾いたタオルはキズが付きやすくなるので注意が必要です。
また、ピアノの外装面はホコリが付きやすいので、ホコリをためてしまわないよう定期的に毛ばたきを使って払い落としておきましょう。ピアノの鍵盤は、素手で触る箇所であることから特に汚れが付きやすいです。落ちにくい汚れはキークリーンなどの専用のクリーニング用品を使用しましょう。