本ページでは、ピアノが買取不可となった場合の処分に関しての情報や、まずは買取査定を依頼するべき理由についてご紹介していきたいと思います。
最初に申しあげておきましょう。
ご自宅(あるいは職場や学校、施設などでも)でピアノが不要になった、あるいは何らかの理由で手放さなければならなくなったという場合、はじめから廃品として処分しようとしてしまうのは早計すぎます。
中古のピアノというものは買取依頼することができ、それなりの値段で買い取ってもらえる可能性がある品なのです。
メーカーや機種、年式などにもよりますが、アップライトピアノなら数万円~10数万円程度、グランドピアノでコンディションのよいものなら50万円といった金額も有り得ないことではありません。
そうした価値がつくかもしれないピアノを、はじめから廃品処分しようとしてしまうのは、はっきり言って愚の骨頂です。
「どうせ値段なんかつくはずがない」と思い込むのは禁物。まずは、実際に査定を依頼してみましょう。
はじめの1社から「ひと口にピアノ買取業者といっても、それぞれに得意・不得意とするメーカーや機種、販売ルートや修理業者とのコネクションといったものが異なります。
仮にA社が買取不可だった場合でも、B社、C社は買取してもらえる可能性は十分にあるのです。
さすがに10社以上に査定依頼するというのは現実的ではありませんが、3社~5社程度に査定を依頼し、その中から一番よい条件を提示してきた業者に買取を依頼するというのが鉄則であり王道です。
この点はぜひ踏まえておいてください。
逆に言えば、ピアノの廃品処分というものは、査定を依頼したすべての業者から値がつかないとされ、さらに「無料でよければ引き取ります」という申し出もなかった場合にはじめて検討すべき、最終手段だということです。
ピアノの埃や汚れなどは落としておきましょう。ただし、そのやり方を間違えると、却って逆効果となってしまいますので要注意。
市販の化学薬品やクリーナー、雑巾などは使わず、ピアノ専用のクロスやクリーナーなどを使用するように心がけてください。
一方、調律の狂いや一部の鍵盤の不具合などがあっても、実費をかけて修理や調整する必要まではありません。
それらの費用と査定のマイナス額は釣り合わない場合がほとんどだからです。
ピアノパワーセンターは、埼玉県越谷市にある創業40年の老舗ピアノ買取店です。ピアノに精通した専門スタッフにより丁寧な査定を行うことができ、ピアノの状態によっては値が付く可能性があります。
タケモトピアノは、有名俳優を起用したテレビCMでもおなじみの知名度あるピアノ買取業者です。年間買取台数が2万5千台以上と実績方法なため、古いピアノでも依頼してみる価値があるでしょう。
伸和ピアノは、年間取扱台数約18000台を誇るピアノの販売・買取業者です。査定するまでもなく、ホームページで買取価格の目安を公表しているので、ピアノを売りたい人はチェックしてみましょう。
ジャパンピアノサービスはピアノの修理と再販売をメイン業務にしている会社ですが、ピアノの買取実績も豊富で、なおかつ世界各国のメーカーにも対応しているほどなので、相談だけでもしてみる価値があります。
富士楽器は、WEBや電話でも査定依頼ができるピアノ販売・買取業者です。ピアノ買取は国内、世界を問わず幅広く対応しており、相談どころか、高価買取も期待することができます。
ピアノの廃棄処分はあくまで買取不可と判断された場合の最終手段ではあります。しかし、世の中には買取不可と判断されてしまうピアノというものも確実に存在しています。
そうなってしまう場合の理由は「老朽化」もしくは「故障・ダメージ」の度合いが、一定以上に達してしまっているというケースがほとんどです。
例えば製造から30年以上の場合は買取不可となる確率があがりますし、「故障・ダメージ」は本体の大きな亀裂や音が鳴らない、シロアリや鼠被害、火災や水害にさらされた場合などが該当します。
しかし、上記のような条件に当てはまったとしても、はじめから廃棄処分を考えるのではなく、何社かの買取業者に査定を依頼してみるべきです。
その上で、その業者からも買取不可とされたなら、その時点であらためて廃棄処分を考えるべきです。決してはじめからあきらめるべきではありません。
※ヤマハ、カワイ、その他メーカーにも対応
創業40年以上、埼玉県に基盤をもつ業者です。さいたま市、所沢市、草加市に計3店舗のショールームを展開。実店舗があることで、スタッフの顔が見える安心感や、サービス業として接客対応が高く信頼できるなど、口コミ評判からもうかがい知れます。
月間買取台数は1,500台(2023年9月調査時点)、年間換算で18,000台に及んでいます。ピアノ買取→修理・修繕→自社で中古販売という流れで中間マージンをカット。常に、中古ピアノ市場の動向、人気のメーカーと機種、取引実績などを照らし合わせたうえで査定を算出。高値買取を実現しています。そうした企業努力が、月間1,500台という数字に現われています。
改めて、ピアノを手放す際の最終手段としての廃棄処分について見ていきましょう。
不用品の処分として真っ先に思い浮かぶ方法ですが、現実問題として自治体によってはピアノは粗大ゴミの対象外としているところが多いのです。
これは重量や大きさがあるというだけでなく、解体に専門のノウハウが必要で困難という理由もあるようです。
まずはお住まいの自治体に問い合わせ、粗大ゴミとして引き取ってもらえるのかを確認してみてください。可能な場合の費用についてもお忘れなく。
自治体の中でピアノを粗大ゴミとして扱ってくれるところは稀ですが、一部に対応可能な自治体もあります。ただしその場合、費用として数千円程度を支払わなければなりません。例えば、東京都の練馬区では、足つきの電子ピアノのつき2000円で回収を行っています。
このように、自治体によってはピアノを粗大ゴミとして出せるケースもあります。しかしゴミ出しのルールは自治体によって異なるので、自分が住んでいる自治体のゴミ収集に関する冊子を確認する必要があります。
また、ピアノの回収が可能となっていても、よく調べてみるとグランドピアノやアップライトピアノは不可となっている場合もありますので、取り決めを注意深く見ておきましょう。
自治体によってそれぞれ対応は違いますが、東京都の場合はほとんど引取り不可となっています。23区内では最大辺が約30cm以上あれば粗大ゴミに分類されますが、ピアノは収集してもらえません。もちろんゴミ処理センターなどへ持ち込むことも認められておらず、有料での対応もありません。
ピアノを粗大ゴミとして収集してもらえないのは、ピアノ線などの破砕が難しく、専門業者でなければ解体できないからと言われています。そのため電子ピアノは粗大ゴミとして受け付けてもらえますが、ピアノは自分で処分先を見つけなければなりません。また、自治体によっては、不用品回収業者を紹介してくれるケースもあり。
東京以外の自治体でも、ピアノを粗大ゴミとして扱っているところはほとんどありません。多くは民間の業者で処分することになります。すべての自治体の粗大ゴミ回収対象や条件は確認できていないので、有料で引取り可能な地域もあるかもしれません。
東京都の場合、ピアノを箪笥や机のように粗大ゴミとして引き取ってもらうことは、ほぼ不可能です。練馬区のように、足つきの電子ピアノに限って2000円で回収してくれるところもありますが、これはレアケースで、ほとんどの自治体はピアノ引き取りに対応していません。
従って、東京都でピアノを処分する際は民間の不用品回収業者に依頼するか、買取業者に相談しなければなりません。回収業者に引き取りを依頼する場合は費用がかかりますが、買取依頼をして値段がついた場合は、逆に買取代金を受け取ることができます。
不用品回収業者は実費を払って廃品回収を行う訳ですから、ピアノ不可としているところはほとんどないと思われますが、念のため、依頼時に確認しておいた方がよいでしょう。
ピアノの処分を不用品回収業者に依頼するときは、処分にかかる費用相場をチェックしましょう。なぜなら、全く同じピアノであっても、業者によって処分費用が異なるからです。
一般的な相場の目安としては、電子ピアノで10000円程度、グランドピアノで40000~50000円程度、アップライトピアノで20000~30000円程度です。提示された値段に納得できない場合や何らかの不信感を覚えたときは、必ず一般的な相場と照らし合わせて判断しましょう。
グランドピアノは、重さが250~400kg程度、サイズはタタミ2畳分相当のものが多いです。グランドピアノの搬出作業には3人が必要で、他のピアノと比べて人手がかかるため、処分費用も高くなる傾向にあります。自治体では回収してもらえないので、自身で不用品回収業者を手配する必要があります。業者による処分相場は40,000~50,000円程度です。
アップライトピアノは、グランドピアノと比べると場所は取らないものの、重さは200~250kgほどあります。アップライトの搬出には2人が必要です。こちらも自治体では回収してもらえないので、自身で不用品回収業者を手配する必要があり、処分相場は20,000~30,000円程度です。
電子ピアノは、重さ40~80kg程度のものが多く、グランドピアノやアップライトピアノと比べると処分費用は安くなります。電子ピアノは自治体で「粗大ゴミ」として回収してもらうことができます。自治体回収の場合は、自身で建物外の決まった場所まで移動させる必要があるため、手間がかかります。不用品回収業者に依頼する場合は、自治体の回収より費用はかかりますが、家の中から運び出ししてくれるので手間はかかりません。
電子ピアノの処分相場は、自治体回収の場合は2,000円程度、不用品回収業者に依頼する場合は10,000円程度です。
ピアノの処分を不用品回収業者に依頼すると、面倒な搬出作業を任せることができます。ピアノ以外の不用品も一緒に回収してもらえるため、引っ越し等で荷物をまとめて処分したい場合には便利です。
不用品回収業者は、自治体から「一般廃棄物収集運搬業」の認可を受ける必要があります。しかし、中には認可を受けずに、無許可で廃品を回収している業者もあるため注意が必要です。無許可業者には、中古市場で値のつかない回収品を不法投棄する悪徳業者もおり、全国各地で問題となっています。
不用品回収業者に依頼する場合は、一般廃棄物収集運搬業の認可を一つの目安として、きちんとした業者を選びましょう。自治体に問い合わせれば、認可を受けている業者を教えてもらうことができます。
軽トラで地域を巡回し、無料で不用品回収を行っている業者もいますが、そういう業者に依頼してはいけません。また、不用品買取の電話営業にも要注意。
悪質な業者の中には、後から有料として高い料金を請求してくる場合もあります。不用品回収業者の中には、無許可の違法業者もいます。過去には有料で安く回収して、どこかへ廃棄してトラブルに発展していたことも。
不用品の回収処分は自治体からの一般廃棄物収集運搬許可が必要になるので、業者の公式サイトや契約書面などで確かめてください。ピアノを無料で処分できる可能性はオークションや中古買取業者への依頼、もしくは友人や知人などに譲るくらいしかないかもしれません。
家のどこにピアノを置いてあるかにもよりますが、2階の子供部屋にあればクレーンを使った搬出作業、リビングにあるとしてもそれなりの人件費が発生します。引越しの際に運送するだけでも費用がかかるので、回収して処分となればある程度の金額が必要になります。
中古ピアノの販売ルートを持っている不用品回収業者であれば無料回収もありますが、それ以外は処分費用が発生すると考えておいたほうが良いでしょう。
一般的にピアノを運搬する場合、移動距離や段差によって料金は違います。処分での移動を10Km以内と仮定して、2~3万円くらいの運搬費用が想定できます。マンションなどでエレベーターが使えない場合は、特殊作業として加算されることもあります。
回数が増えるごとに5,000円~9,000円程度。解体や手吊りによる作業は1~3万円程度。これに廃棄処分費用がプラスされたり、運搬費用に処分代が含まれている場合もあるでしょう。いずれにしても中古ピアノ買取業者でない場合は、不用品回収業者へお願いしても一般的な運搬費用に近い料金が予想されます。
ただ、不用品回収業者の多くは、修理や調律をしてピアノを再販するわけではありません。本来であればデリケートな楽器ですが、その後に演奏する前提がないのならピアノ本体にそれほど神経を注ぐ必要もなく、運搬回収費用も安くなる可能性があります。
それとは逆で買取業者のようにピアノ自体に価値がつかないため、作業量に対する料金が高く見積もられることも否定できません。
実際に不用品回収業者に依頼してピアノを処分するときは、万が一のトラブルに対応したり備えるために、次のことを行ってください。一つは、依頼する業者の所在地や営業拠点、会社情報を詳細に確認することです。
これによって、連絡がとれなくなった場合や裁判沙汰になったときに備えることができます。もう一つは、ホームページをチェックしてプライバシーマークの表記をチェックすることです。
プライバシーマークは個人情報が適切に管理されていることを示す証しなので、その表記がなければ信頼できない会社と判断し、依頼を避けることができます。
持っているピアノがかなり古く、査定額も期待できない場合などは無償、もしくは低価格でピアノを欲している人に提供してしまうのも1つの手段です。相手はピアノが無償、もしくは低価格で手に入るため、トラブルになる可能性はかなり低くなります。自分の周りにピアノを欲しがっている人がいないかどうか確認してみてください。費用として追加で発生するのはピアノの移動費だけなので、比較的トラブルにならずにピアノを譲ることができるはずです。
友人や知人にピアノを引き取ってもらうのも業者とのトラブルを避ける方法と言えるでしょう。譲り先はあくまでも知り合いなので、トラブルは発生しづらいのが特徴です。業者との面倒な契約書などは必要なく、使っていたピアノが自分の確認できるところで使われることになるため、安心して譲ることができます。ピアノが壊れていないか、運搬費は誰がだすのかといった点は事前に確認しておくことが重要です。
業者とのトラブルはお金に関する面が多いです。ネットオークションを使う事で、双方が金銭面に関して合意しているため、トラブルは起きにくいといえます。当然、希望していた金額よりも低い値段で売却しなければならない可能性もありますが、想定よりも高い値段で売れる可能性もあります。ネットオークションへの出品や発送準備などを自分で行う必要がありますが、買取できないようなピアノの場合は引取価格よりも安価に処分できる可能性もあります。
老人ホームや福祉施設、幼稚園などに寄付するのも1つの方法です。家にあれば邪魔となってしまうピアノであっても、老人ホームや福祉施設、幼稚園などでは必要とされている可能性があります。自分のピアノが必要とされる人に弾かれるのは嬉しいですが、無償で寄付するのでお金が入ってこないという側面もあります。また、運搬費も自己負担となってしまう可能性がある点も注意が必要です。
被災地では元々あったピアノが水に浸かってしまったり、壊れてしまったりと使えない状況になった場所が数多くあります。そのような場所に寄付するのも1つの方策です。寄付となるので、当然お金は1円も入ってきませんが、自分が使わなくなったピアノが誰かに弾いてもらえるのは嬉しいことです。自分で寄付先を探さなくてはいけないため、少し骨の折れる作業となってしまう点はデメリットと言えるでしょう。