階段にピアノが通れるだけの広さがある場合は、専門のスタッフが作業をしますので、問題なく搬出が可能です。しかし、ピアノは大きくとても重いものです。アップライトピアノであれば200キロから300キロくらい、グランドピアノであれば250キロから500キロ近くの重さがあります。
そのため、2階からの搬出には別途費用がかかると思っておきましょう。階段を通って搬出できる場合でも、階段の段数に応じて追加料金が発生します。10段で5000円程度が相場です。それ以上段数があるときには、10段ごとに5000円かかります。エレベーターがない建物の場合は、搬出費用がかさんでしまうのでクレーンを使うことになります。
ピアノは床の強度を考えておかないと、床が抜けてしまうこともある大型の荷物です。特に和室の畳は強度が低いので、洋室から移動させるときはピアノキャスター用の受け皿を変更する必要があります。ピアノは重くて、繊細な楽器なので、室内移動でも専門の業者に依頼するのが賢明です。
室内移動でも専門業者に依頼する方がよいくらいなので、屋外への搬出を自分でするのは絶対にやめておきましょう。ピアノは力自慢の男性であっても、移動スペースの限られた家の中で、傷つけずに運ぶのは難しいもの。解体して搬出するにも、複雑な構造をしている上に弦が張ってあるピアノは、素人が作業をするのは大変危険です。専門家にお願いしましょう。
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2階以上の建物にあるピアノを搬出する際、階段を通れない場合やエレベーターがない建物の場合は、クレーンで釣り上げて窓から搬出するという方法をとります。クレーンを使う場合は、ほとんどの場合追加料金が発生するか、査定額から差し引かれることになります。
料金は、アップライトピアノであれば1万円前後、グランドピアノの場合は1万5000から3万円程度かかることもあるようです。上層の階数からの搬出だと、大きなクレーンを使うことになり料金は高くなります。必ず事前に料金を確認しておきましょう。クレーンを使えない場合は、解体して運び出すという方法がとられます。解体の場合は、組み立ての手間が必要になるので3万円程度かかることが多くなっているようです。
ピアノを引っ越しなどで長距離運ぶ必要があるときは、ピアノの運搬に対応している業者を選ぶようにしましょう。ピアノはデリケートな楽器です。他の引っ越し荷物と同じように扱ってしまうと、振動などで音色が変わってしまうこともあります。
ピアノの専門業者は安心ですが、長距離の場合対応エリア外だと出張費がかかることがあるので、事前に対応エリアをチェックしましょう。楽器屋に相談して引っ越し先のエリアに対応している業者を紹介してもらうという方法もあります。