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ピアノに使用される木材について

ピアノにはどんな種類の木が使われる?

ピアノによく使用される木材として「スプルース」のほか、「カエデ」や「ブナ」が挙げられます。スプルースは、マツ科の木です。音の響きの良さや頑丈さ、見た目、質感、そして加工のしやすさなど、さまざまな特長があります。

ピアノの響板に用いられるスプルースについて

スプルースは、ピアノの響板などに広く使用されています。日本国内の木材商社でも、スプルース自体を扱っているところはありますが、ピアノの材料として充分な大きさの木材を扱っているところは、それほど多くありません。そのため、供給が比較的安定している北アメリカやヨーロッパ、ロシアなどから調達しているピアノメーカーもみられます。

スプルースがピアノの響板に適している理由

ピアノの心臓部ともいえる響板は、スピーカーの役割を担っています。そのため、バランスのとれた比重をもつスプルースを厳選し、使用するのが理想的なのです。また、見た目が白っぽいため、その美しさもスプルースが好まれる理由のひとつとなっています。

ヤマハ基準での木材の選び方

ヤマハは、使用する木材に関していくつかの品質基準を設けています。「節が入っているかどうか」「節の大きさ」「ヤニが入ってしまっているか」などです。木材の節にこだわるのは、節が、もともと枝の部分であったためです。枝は樹木の他の部分とは密度が異なるので、音の伝達にも影響が出るのです。

できるだけ木目の詰まった木材を選んでいます。樹齢でいうと、100年を超えるものになります。音の響きのよさを追求するためですが、見た目のよさという点においても、ゆっくりと成長した木目の細かいものがベターです。

ピアノの部位ごとに使用される木材について

側板・曲練支柱

数枚の板を重ねてつくる側板。一番外側に貼るための木材として、マホガニーが採用されることがあります。450cmほどのサイズになるように継ぎ合わせていきます。

貼り合わせてつくった側板用の板は、ピアノの形の型に押し込まれ、そしてプレスされます。なお、側板の内側部分の曲練支柱(まげねりしちゅう)という枠になる部分の製造方法も、これと同様です。

響板

ピアノの音色にダイレクトに影響する響板。響板の材料としてよく採用されるのが、比重のバランスが優れたスプルースやエゾマツなどです。製材されたそれらの木材の中から、特にピアノに適した性質を有していると判断したものを選びます。

響板を製作するための材料として実際に使用する前に、あらかじめ天然乾燥および人工乾燥を行い、含水率を調整しておくことが重要です。

響板の製造工程についてですが、まず複数の板材を貼り合わせる「巾(はば)ハギ」という作業を行う流れになります。貼り合わせ作業が完了したら、それを響板の形になるようカットし、さらに厚みを整えます。そして、ピアノの送り先がどのような気候条件の地域であるか、という点を考慮して仕上げの乾燥度合いを決定します。

フレーム取り付け

響板を曲練支柱に張り込み、フレームを取り付ければ、ピアノのボディはほぼ完成となります。フレームは、金属製です。基本的には鉄製ですが、音の響きのよさなどを追求するため、他の金属も混ざっています。それを溶かしてから、砂製の型に流し込みます。冷えて固まれば、フレームのできあがりです。

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