本ページでは、ヤマハの電子オルガンの登録商品でもある、エレクトーンに関して、買取事情や相場価格などをご紹介していきたいと思います。
まずは、そもそもエレクトーンとは何か?どういう楽器なのかについておさらいしておきましょう。
意外とご存知ない方も多いようですが、エレクトーンとは、ヤマハが手掛ける電子オルガンの登録商標です。他社メーカーが手掛ける類似製品もエレクトーンと呼んでしまうのは、厳密には誤りです。
かつてはピアノと同様に、お子さんの音楽系の習い事の定番でしたが、少子化や住宅・騒音問題、省スペース性などの問題から、全盛期に比べ、需要は下がり続けているのが現状。
一方で、独自の音色や演奏法は音楽業界でも高い需要があり、さらにはプロ演奏者も多数存在しています。
そんなエレクトーンの気になる買取事情ですが、率直に言ってしまいますと、アコースティックピアノほどに買取価格は高くなく、電子ピアノよりは少しよいといった感じです。
電子ピアノと同じく、ピアノ買取業者によっては買取可能と不可が分かれる傾向があります。この点に関しては、あらかじめ踏まえておいてください。
より具体的にエレクトーンの買取事情を掘り下げていきますと、エレクトーンで買取可能とされているのは、おおよそ製造から10年以内のもの。シリーズ名で挙げると、「ステージア(ELSシリーズ)」や「STAGEA mini(ELBシリーズ)」、「D-DECK」など。
逆に、10年以上前になると、買取不可となるケースが多くなっていく傾向にあります。
ただし、実際に値かつくかどうかは、買取業者次第という側面もあります。またピアノ買取専門業者ほどではありませんが、エレクトーン専門の買取専門業者というものも少数ながら存在していますので、そうした業者であれば、買取してもらえる可能性はより高くなるでしょう。
つまり、ピアノの場合と全く同じく、はじめから諦めてしまうのは早計です。臆せず査定依頼をしてみてください。
STAGEAシリーズとも呼ばれる本シリーズ。スタンダードモデルがELS-01、カスタムモデルがELS-01C、プロフェッショナルモデルがELS-01Xです。
そして2012年発売のELS-01CHは、カスタムモデル・ホームエディション。本体はカスタムモデルELS-01CUレベル、スピーカーと椅子がスタンダードモデルで、スタンダードモデルとカスタムモデルの中間に位置します。
ELS-01シリーズは六角レンチで分解・組立ができるので簡単に移動可能な点が特徴。
また下位モデルからのバイタライズが可能で、交換ユニットで上位機能を持つモデルと同等の機能にグレードアップが可能になっています。そのため、バイタライズしてあるかどうかも買取価格に大きく影響します。
グレードアップしやすいカスタムモデル・プロフェッショナルモデルが中古市場では特に人気があります。
ELSシリーズは、初期からメディア対応していて、最初はスマートメディア、後期はUSBメモリに対応していて、2016年にサービス終了したインターネットダイレクトコネクションサービスからネット購入したレジストレーションの登録が可能でした。
当シリーズの際立つ特徴は、柔軟性と進歩性に富んでいることです。STAGEA ELS-01 スタンダードモデルやSTAGEA ELS-01C カスタムモデルを見れば分かりますが、分解と組立が可能なこと、ユニット交換を使ってグレードアップができるなど、利用者の成長を考慮した機能を備えています。
ELS-01と同じく、スタンダートモデル、カスタムモデル、プロフェッショナルモデルがあり、それぞれ、ELS-01、ELS-01C、ELS-01Xの後継機種です。現行モデルなので査定に出すのが早ければ早いほど高値が付きます。ただ分解・組立ができないため、出張買取に対応している業者を選んだほうがいいでしょう。
ELS-02シリーズの魅力的な特徴の一つは、ELS-01シリーズで作成したデータを、ELS-02シリーズでもそのまま再現して使えることです。そのため長くELS-01に親しんできた人でも、戸惑いなくELS-02にお引越しすることができます。
ライブの向きに軽く、パーツごとに分けてセッティングできるように作られたシリーズです。本体部分(鍵盤部分)をELCU-M02に買い替えとELC-02同等の機能になるので、10年以上経った機種でも売れる可能性が十分あります。
D-DECKシリーズの特徴は、ライブ向きの性質を備えていることです。ナチュラルな演奏スタイルを約束する2段鍵盤をはじめ、直感的な操作ができるカラータッチディスプレイ、415音色と8つのボイスセクションを可能にした4レイヤーAWM音源などは、いずれもライブに欠かせない装備性と機能性です。買取価格は年式によって異なり、2006年製で27000円程、2010年製では100000円程です。
STAGEAシリーズの派生品といった機種。ELB-01は、初心者向けのエントリーモデル。ELB-02は高い演奏機能を備え大人でも満足できる能力を備えています。
ELB-01は55kg、ELC-02は重量が50キロ程度で「持ち運べる」点が大きな売りになっています。
ELBシリーズの特徴は互換性に優れていることです。ELBシリーズでは内臓のMDRで音楽データを作成できますが、そのデータをSTAGEA上位モデルで再生したり、ELシリーズデータと相互変換することが可能です。買取相場は年式と状態により変わりますが、ELB-01の場合、2012年製で6000円程、2015年製で10000円程となっています。
今では当たり前のシーケンサー機能、AWM音源が初めて採用されたシリーズです。古いモデルと下位モデルはなかなか値段が付きませんが、上位モデル、EL900番台か700番台の機種なら買い取ってくれる業者も多いです。
ただEL-500あたりはなかなか査定がつきにくいよう。積極的にエレクトーンの買取を行っている業者でも、ELシリーズは買取不可という業者もあります。
ELシリーズの魅力は、フルートボイスを除き全音色でAWM音源を採用していることです。これによって音色の嘘っぽさがなくなり、リアルさが向上しています。買取相場は機種ごとに違いますが、EL-900Bの場合、2010~2012年製で5000円程、EL-500は2010~2012年製が1000円程、EL-700は、2010~2011年製で15000円程、2012年製で20000円程です。
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買取不可と言われても対応可能な業者とは?
エレクトーン・電子ピアノは値段がつきにくく、ピアノ買取業者では買い取ってくれないケースも多いようです。
ですがいくつかの業者に断られたからといって諦める必要はありません。エレクトーンの買取を行っている業者を紹介していきますので、まずは査定をお願いしてみましょう。
エレクトーンに限らず、アンプや電子ドラムなど様々な楽器の買取をしてくれる業者です。買取対応地域は日本全国。ELS-01C typeU カスタムモデルを買取強化中です。買取相場は公開されていません。
中古楽器堂の心強い特徴の一つは、この業者が楽器買取専門店であり、楽器に詳しいスタッフが常に店内に詰めていることです。楽器の技術的な説明をする際に話が伝わりやすいので、売る側としては安心感がもてます。
38都道府県、計163ヶ所に販売店舗と音楽教室を持つ、総合楽器店です。また楽器以外では防音室の買取なども行います。
出張買取は、埼玉、神奈川、茨城、栃木、群馬、新潟、長野、愛知、岐阜、三重のみですが、宅配買取、店舗買取も行っているのでエレクトーンであれば全国どこでも買い取ってもらえます。買取相場は公開されていません。
独自のキャンペーンを充実させていることが、島村楽器の魅力の一つです。例えば、買取依頼する楽器が島村楽器から購入したものであれば、無条件で査定価格がアップするサービスを実施しています。
ピアや電子楽器の修理販売、買取の他、ピアノのレンタルや音楽教室を行っている業者です。
現在クトーン査定対象はSTAGEA(ステージア)シリーズのみのようです。買取相場は公開されていません。
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青葉ピアノのルーツは調律師事務所ということもあり、技術的な査定には自信を持っているようです。従って、YAMAHAのエレクトーンを売る場合も、性能を細かく査定してもらえるという期待を持つことができます。
創業50年を迎える老舗の業者で、中古ピアノの買取・販売だけではなく音楽教室も行っている業者です。
買取エリアは東京都・神奈川県・静岡県・愛知県・岐阜県・三重県の他、山梨県・長野県の一部地域。買取相場は公開されていません。
富田ピアノの強みは、50年という社史の中で培ってきた技術とノウハウの蓄積と、基本的にメーカーに関わらずどんなピアノでも買取ができることです。自社でピアノを製造してきた実績もあり、技術的な査定は申し分がありません。
埼玉に実店舗を2店舗構える業者です。ピアノの買取がメインですが、店舗では中古エレクトーンの販売も行っています。問い合わせてみると買取してもらえる可能性あり。買取相場は公開されていません。
ピアノパワーセンターの持ち味は、買取金額の高さです。買取に関係した種々の業務を中間業者に委託せず、全て自社で完結しているため、経費節減分を価格に上乗せできるのです。また、ピアノにおける月間買取1500台という実績も目を見張ります。
番外になりますが、無料引き取りを行っている業者です。査定しても値段が付かず、お金をかけずに処分したい場合におすすめ。引き取ってもらったエレクトーンは、途上国に送られます。
富士楽器のストロングポイントは、インターネットから査定依頼ができることです。公式サイトに専用フォームがあり、そこにメーカー名や製造番号を入力するだけで査定額を教えてもらうことができ、とても便利です。