業者選びから査定の知識まで、中古ピアノ買取の徹底ガイド

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50年前(1970年代)のピアノはいくらで買取できる?

50年前(1970年代)のピアノは売れる?

ピアノは一般的に約50年前までのものなら値段がつくと言われています。1970年代は高度経済成長期と重なっている時期で、ピアノも盛んに製造されていました。量産効果によって品質が安定していることが多いため、50年前のピアノであれば買い取ってもらえる可能性があります。

ただし、古いピアノほど買取価格は安くなるため、現在流通しているピアノと同じ値段での買取は期待できません。特に整備状況が良くないピアノは、査定額が安くなってしまいます。

古いピアノの買取価格が安くなる理由

古いピアノほど買取価格が安くなる理由は、ピアノ本体が劣化している可能性があるからです。ピアノは経年によって木材が劣化するほか、弦の錆や緩み、ハンマーのすり減り、鍵盤の割れなどが生じていることがあります。買取業者は中古ピアノとして売りに出すにあたって、ピアノを整備・修繕しなければいけないため、査定額から整備費用が差し引かれます。

古いピアノの買取価格が安くなりやすいのは、整備にかかる費用が高額になることが多いからです。

買取してもらいやすいケースは?

買取してもらいやすいケースとしてまずあげられるのは、ヤマハやカワイといった有名メーカーのピアノであることです。買取られた中古ピアノは海外で再販されることが多いため、海外での需要がある有名メーカーのピアノは買取価格が付く可能性が高いでしょう。

また、修繕の余地があるかどうかも買取に影響します。古いピアノは内部に損傷があるケースが多く、修繕をしても元の状態に近づけるのが難しいと判断されると買取ってもらえません。ただ、50年前に製造されたピアノは品質が安定しており、耐久性に優れた材質であることが多いため、内部に大きな問題がなければ修繕の余地があると判断されて買取ってもらえる可能性があります。

買取されにくいケースは?

外見に傷があったり、音が出なかったりする場合は買取を断られることが多いようです。

傷と言っても、通常の使用で付く程度の傷であれば問題はありません。ただ、木肌が見えるような深い傷やへこみ、シロアリやネズミによる損傷などがある場合は買取ってもらうのは難しいでしょう。また、雨漏りなどの被害を受けて水に濡れたピアノも買取不可になることがあります。

音については、音が出ないのが一部の鍵盤だけなのか、すべての鍵盤で音がでないのかによって買取してもらえるのかが変わってきます。経年劣化によるサビで音が出ない場合や部品の破損によって音が出ない場合は、買取ってもらえることが多いようです。また、音が出ないのが一部の鍵盤のみなら買取ってくれる業者もいるので、まずは相談してみると良いでしょう。

ヤマハ・カワイのグランドピアノの相場

  • ヤマハ G2E 1977年製…220,000円
  • ヤマハ C3B 1975年製…100,000円
  • カワイ KG2C 1974年製…60,000円

※2024年4月5日時点の情報です。

ヤマハ・カワイのアップライトピアノの相場

  • ヤマハ U1H 1972~1980年製…81,000円
  • ヤマハ U1G 1971~1973年製…85,000円
  • ヤマハ U3H 1972~1980年製…118,000円
  • ヤマハ UX 1975~1980年製…245,000円
  • カワイ BL-51 1973~1988年製…63,000円
  • カワイ BL-61 1973~1988年製…81,000円
  • カワイ BL-12 1974~1975年製…50,000円
  • カワイ BL-31 1973~1980年製…85,000円

※2024年4月5日時点の情報です。

種類別に調べたピアノ買取り相場

50年前(1970年代)のピアノをより高く買取ってもらうには?

付属品を揃えた状態で査定に出す

もしも付属品が手元に残っているのであれば、買取価格にプラスしてもらえることがあるので付属品も一緒に査定に出しましょう。特にピアノと同じメーカーの純正品なら、より高値で買取ってもらいやすくなります。ピアノの付属品とは「ピアノの椅子」「ピアノカバー」「鍵盤カバー」「敷板」「インシュレーター」などのこと。純正品じゃなかったとしても、防音や防振として購入した付属品がある場合は一緒に査定に出すことをおすすめします。

査定前にお手入れをしておく

汚れやホコリが目立つと査定に影響することがあるため、査定員の印象を良くするためにも自身のできる範囲でお手入れしておくと良いでしょう。お手入れをする際は、柔らかい布やハンディモップなどでピアノの外側のホコリを拭き取り、鍵盤部分については専用のクリーナーを使って柔らかい布で拭き取ってください。

汚れが落ちにくい部分があれば固く絞った布で丁寧に拭いてから、乾いた布で再度拭き取ります。細かい部分の汚れは綿棒などを使用しましょう。水気はピアノが傷む原因となるので、クリーナーを使用する際は付けすぎたりしないように注意してください。

ピアノの買取依頼でのチェックポイント

業者の買取実績や評価を調べる

査定を依頼する買取業者を選ぶ際、過去の買取実績や口コミなどから信頼できる業者かどうかを調べるようにしましょう。口コミでの評価が絶対に正しいというわけではありませんが、悪評ばかりの業者は避けたほうが賢明です。

特殊搬出費がかかるかを確認する

ピアノが重い、自宅の通路が狭い、2階にピアノを設置しているなどで、ピアノの搬出が難しいことがあります。そういったケースでは買取に出すにあたって、特殊搬出費が発生することも。また、業者によっては搬出運送業者による事前下見を有料で実施しているところもあるので、搬出にあたって費用が発生するかどうかを見積もりの段階で確認するようにしましょう。

出張費・キャンセル料などの有無を確認する

ピアノ買取の査定を依頼する際、出張費やキャンセル料などが発生することがあります。特に複数の業者に見積もりを依頼して比較検討したいという場合は、出張費やキャンセル料がかかると痛い出費になりかねないので、事前に必ず確認しておくようにしましょう。

買取で必要な情報を調べておく

ピアノの買取を業者に依頼する際、適切な査定をしてもらうためにも以下の情報を可能な限り調べておきましょう。

  • メーカー名
  • 機種名
  • モデル名
  • 製造番号
  • ペダルの数
  • オプション機能の有無
  • 設置場所
  • 過去の搬入方法
  • 道路から玄関までの階段の段数

これらの情報は、ピアノの品質や価値を判断するうえで重要な項目となります。可能な限り調べて業者に伝えることで、正確な査定結果を得やすくなるでしょう。

ピアノの製造番号はどうやって調べる?

ヤマハのアップライトピアノの場合、品番と製造番号は天屋根のフタを開け、金色のフレームの右側または中央に刻印されています。グランドピアノは大屋根を開け、本体内部のフレームの右上面で確認することが可能。本体内部に調律カードが残っていれば、カードに品番と製造番号が記載されています。

そのほかのメーカーのピアノの製造番号については、各メーカーの公式サイトなどでご確認ください。

買取ができなかった場合の処分方法は?

自治体の粗大ごみ回収を利用する

ピアノの処分方法として一般的なのが、自治体の粗大ごみ回収で処分することです。市町村で決められた規則に基づいて回収・処分が行なわれるので、処分する手間が比較的少ないというメリットがあります。自治体によって粗大ごみとして受け付ける条件や費用、手続き方法などが異なるため、自治体のホームページなどで事前に確認しておくようにしましょう。

不用品回収業者に依頼する

買取に出すのを望まない、またはピアノが使用不能な状態の場合は不用品回収業者を利用しましょう。ピアノのサイズや重量によっては費用が発生することもあるので、事前に見積もりを取って費用やサービス内容を確認しておくことをおすすめします。

フリマアプリやオークションサイトを利用する

ピアノがまだ使える状態の場合は、フリマアプリやオークションサイトを利用して買い手を募るという方法もあります。フリマアプリやオークションサイトなら自分で価格を設定でき、買い手を広く募集することが可能。ただし、相手との取引や発送の手続きなどを自分で行うことになるので、時間と労力がかかる点に注意が必要です。

知人や親戚などの第三者に譲る

もしも知人や親戚などにピアノを欲しがっている人がいれば、その人に譲るという方法もあります。特に思い入れのあるピアノで、大切に扱ってくれそうな信頼のおける人に譲りたいと考えている人におすすめです。50年前の古いピアノでも問題がないかを相手に確認しながら、譲渡の相談をしましょう。

 
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