本ページでは、カワイのグランドピアノについて、機種ごとの特徴と買取相場価格についてご紹介していきたいと思います。
※買取相場は2021年5月時点の情報です
ヤマハとともに国内2大ピアノメーカーであるカワイ。実は創設者は元ヤマハ(当時は「日本楽器製造」)の社員で、独立してヤマハと切磋琢磨しながら日本の楽器業界発展に務めてきました。
特に、業界ではいち早くピアノの月賦販売(現代の分割ローン)を実施し、より幅広い層にピアノの普及に努めたことでも知られています。そして現在、世界的なピアノシェアではヤマハに次ぐ世界第2位となっています。
そんなカワイのグランドピアノ、中古買取市場での中心となっているのがRXシリーズです。
カワイのグランドピアノの中でも、スタンダードな主力モデルという位置づけで2010年頃まで販売されていました。現在のGLシリーズの前身モデルに相当し、ライバルヤマハの人気モデルCシリーズの競合製品という位置づけです。
ちなみに、RXシリーズはピアノの奥行寸法によって7機種がラインアップされており、最短のRX1が164cm、最長のRX7が227cmという寸法。そうした中で一番のボリュームモデルだったのは、186cmのRX3だったとのこと。
ただし、ブランド力ではヤマハに一歩劣るせいか、Cシリーズよりは若干低めという感じです。
また、カワイのグランドピアノで特筆すべきが1990年代の限定モデルNXシリーズ。「やさしいトーン」が特色のカワイの良さは活かしながら、中高音域の力強さも兼ね備えているという、希少価値の高い人気モデルとされています。
そしてカワイのグランドピアノと言って、忘れてならないのが、カワイのKとグランドのGを組み合わせたKGシリーズです。発売開始は1971年という大ベテランですが、独自の「カワイトーン」によって広く愛されたシリーズです。さすがに古参モデルだけあって高値は期待できませんが、それでも10万円程度からの買取は期待できます。
もうひとつ、80年代末から90年代初頭にリリースされたCAシリーズも見逃せません。プロ奏者向け最上位モデルであるEXの設計思想を活かして製造された機種で、明るくクリアな音色が特色。こちらもカワイを語る上で外せないモデルです。